シロアリはコンクリートを食べる?被害の仕組みと沖縄での対策
「コンクリートの家だからシロアリは来ない」——そう思っていたのに、床下点検でシロアリが発見された。
沖縄ではRC(鉄筋コンクリート)造の住宅が多いため、「コンクリートだから大丈夫」という誤解が特に広がっています。しかし現実は異なります。沖縄のシロアリ消防隊に寄せられる点検依頼の中には、RC造住宅からのご相談が少なくありません。
シロアリはコンクリートを「食べる」のではなく、「通り抜ける」のです。この違いが、コンクリート住宅のシロアリ対策を考える上で非常に重要です。
この記事では、シロアリとコンクリートの関係、沖縄での被害の仕組み、RC造住宅への侵入ルート、そして効果的な対策を詳しく解説します。
目次
シロアリはコンクリートを食べるのか?
正確な答え:コンクリートを「かじって通り抜ける」
シロアリは木材や有機物を主食としており、コンクリートそのものを栄養として食べるわけではありません。しかし、シロアリは行く手を阻む障害物に対して「かじって通り抜ける」習性を持っています。
厚さ5cm程度のコンクリート壁でも、シロアリが穿孔(せんこう)した事例が国内で確認されています。シロアリにとってコンクリートは「食べるもの」ではなく「邪魔なので除去するもの」に近い存在です。
シロアリがコンクリートを「通り抜ける」3つの理由
理由①コンクリートの向こうに木材がある
コンクリート造の住宅でも、内部には木材(内装材・家具・建具)が多数使われています。シロアリはその木材を目指して移動し、コンクリートの隙間を通り抜けます。
理由②わずかな隙間から侵入できる
シロアリはわずか1mm以下の隙間から侵入できます。コンクリートの打ち継ぎ部分・ひび割れ・配管貫通部などに必ずある小さな隙間が侵入口になります。
理由③土壌からのルートが無数にある
シロアリは土中から垂直に蟻道(ぎどう)と呼ばれる通路を作りながら移動します。コンクリートスラブ(床のコンクリート)の端部や隙間から蟻道を伸ばして侵入するルートが最も多いパターンです。
沖縄のRC造住宅へのシロアリ侵入ルート
沖縄でRC造住宅にシロアリが侵入する経路は主に以下の6つです。
ルート①コンクリートの打ち継ぎ部分
コンクリートは1回で全量を流し込むことができないため、複数回に分けて打ち込む「打ち継ぎ」が行われます。この打ち継ぎ部分には、どうしても微細な隙間が生じます。シロアリはここから侵入します。
沖縄のRC造住宅ではスラブ(床のコンクリート)と基礎の打ち継ぎ部分が最も多い侵入口です。
ルート②給排水管の貫通部
水道管・排水管・ガス管などがコンクリートを貫通する箇所には必ず隙間があります。特に水道管は漏水・結露によって湿気が集まりやすく、シロアリが好む環境を作り出します。
ルート③コンクリートのひび割れ(クラック)
経年劣化や地震によってコンクリートにひび割れが生じると、そこがシロアリの侵入口になります。沖縄は台風の多い地域で、強風による揺れで基礎にクラックが入るリスクがあります。
ルート④ベランダ・外壁からの木材伝い
1階のベランダや外構に木材・植木鉢・段ボールが置かれていると、外部のシロアリがそこを起点に建物内に侵入します。コンクリートと木材の接触部分がシロアリの玄関口になります。
ルート⑤エキスパンションジョイント
マンションなど大型建物では、温度変化による膨張・収縮を吸収するためのエキスパンションジョイント(伸縮継ぎ手)が設けられています。この部分はどうしても完全密封ができず、シロアリの侵入を許しやすい弱点です。
ルート⑥地盤から直接侵入
コンクリートスラブが完全に地面を覆っていても、端部や外周部から土壌が露出している箇所があります。そこからシロアリが土中を掘り進め、コンクリートの裏側(スラブ裏)を這って侵入するケースもあります。
沖縄のRC造住宅でシロアリ被害が起きやすい箇所
木製建具・内装材周辺
玄関ドアの木枠・窓枠・床材・巾木など、RC造でも木材が使われている箇所がターゲットになります。コンクリート壁の内側に貼られた木材パネルがシロアリに食害されても、外見ではわかりません。
浴室・トイレ周辺
浴室・トイレは水回りのため常に湿気が高く、シロアリが好む環境です。RC造でも浴槽周辺の木材・パネル材が被害を受けるケースがあります。
屋根裏・天井裏の木材
沖縄のRC造住宅でも屋根裏に木材が使われている場合があります。雨漏りや結露で湿気が溜まると、シロアリの格好の食害箇所になります。
ベランダ・バルコニーの木材
RC造のベランダでも、木製のデッキ材・フェンス・プランター台などを置いている場合は要注意です。外部からのシロアリ侵入の起点になります。
シロアリ被害が進んでいるサイン
以下のサインが見られた場合、シロアリ被害が進行している可能性があります。
- 床がフカフカ、ブカブカと感じる
- 木製ドアや窓の開閉が以前より重くなった
- 壁・柱を叩いたときに空洞音がする
- 羽が床に落ちている(群飛の形跡)
- コンクリート表面に茶色い線状の蟻道がある
- 木材が変色している・触ると崩れる
これらのサインが1つでもある場合は、早急に専門業者による無料点検を依頼してください。
沖縄のRC造住宅でのシロアリ対策
対策①土壌処理(バリア工法)
建物周囲の土壌に薬剤を注入・散布し、シロアリが侵入できない壁を作る工法です。RC造でも地面に接する基礎部分の土壌処理が有効です。効果は通常5年間持続します。
対策②ベイト工法(セントリコン)
建物外周にステーション(容器)を埋め込み、シロアリを誘引して巣ごと根絶する工法です。RC造の外周にもコンクリートを穿孔してステーションを設置できるため、沖縄のRC造住宅に特に向いています。
対策③コンクリートのひび割れ補修
基礎や外壁のひび割れを適切に補修することで、シロアリの侵入ルートを物理的に塞ぐことができます。シロアリ対策と合わせて、建物メンテナンスの一環として定期的なクラック補修を行いましょう。
対策④定期点検の実施
RC造住宅のシロアリ被害は外見からは発見しにくく、気づいたときには被害が深刻化していることが多いです。年1回の専門業者による定期点検が、早期発見・早期対処の最善策です。
対策⑤ベランダ・床下の木材管理
外部との接点となるベランダや床下収納に不要な木材・段ボールを置かないことが重要です。シロアリの食害のきっかけとなる有機物を除去するだけで、リスクを大幅に下げられます。
シロアリ消防隊のRC造住宅への対応
シロアリ消防隊では、沖縄のRC造住宅・マンション・アパートに対応したシロアリ駆除・予防工事を行っています。
料金体系:
- 予防プラン:88,000円(税込)〜
- 駆除プラン:154,000円(税込)〜
- 完全プラン:198,000円(税込)〜
- 点検:完全無料(交通費は別途いただく場合あり)
よくある質問(FAQ)
Q1. 新築のコンクリート住宅でもシロアリが出ますか?
A. はい、出ます。新築時に適切なシロアリ予防処理がされていても、効果は5年程度で切れます。また、施工時のコンクリートの打ち継ぎや配管貫通部から最初からシロアリが侵入しやすい状態になっている場合もあります。新築後5年を目安に再予防処理を行うことを推奨します。
Q2. コンクリートの壁に茶色い線が見えるのですが?
A. それはシロアリの「蟻道(ぎどう)」の可能性が高いです。シロアリは外部の光・外気を避けるために土と唾液で作った通路(蟻道)の中を移動します。コンクリートの外壁や基礎に茶色い線が見えた場合は、早急に専門業者へご連絡ください。
Q3. コンクリートに蟻道を見つけましたが、自分で壊してもいいですか?
A. 蟻道を壊すと中のシロアリが逃げ、別のルートで移動を続けます。蟻道は写真撮影したうえで、状態のまま業者に見せることが最善です。自分で壊すのは避けてください。
Q4. 築20年のRC造マンションです。シロアリ点検は必要ですか?
A. 必要です。築年数が経つほどコンクリートのひび割れ・打ち継ぎ部分の劣化が進み、シロアリの侵入リスクが高まります。特に沖縄では台風によるコンクリートへのダメージも蓄積しやすいため、定期的な点検が重要です。
Q5. 沖縄でRC造に一番多いシロアリはどの種類ですか?
A. イエシロアリです。RC造の給排水管周辺の湿気・コンクリートの打ち継ぎ隙間・ベランダの木材などを起点に侵入するケースが最も多くみられます。イエシロアリは大型コロニーを形成するため、発見が遅れると被害が大きくなります。
まとめ
シロアリはコンクリートを「食べる」のではなく、「かじって通り抜ける」または「隙間を通り抜ける」存在です。沖縄のRC造住宅でも、打ち継ぎ部分・配管貫通部・ひび割れ・ベランダの木材などを起点にシロアリが侵入し、内部の木材に深刻な被害をもたらします。
「コンクリートだから大丈夫」という思い込みを捨て、定期的な点検と適切な予防処理がRC造住宅のシロアリ対策の基本です。
シロアリ消防隊では、RC造住宅にも対応した無料点検を実施しています。「コンクリートの家だけど心配」という方も、まずお気軽にご相談ください。
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