沖縄でシロアリ被害の相談が一気に増える時期があります。「春先に羽アリが大量発生した」「梅雨明けに床下がおかしい」「年末なのにシロアリが出た」——沖縄消防隊に寄せられる相談を聞いていると、実はほぼ一年を通じて問い合わせが途切れないことに気づきます。

沖縄のシロアリは、本土のように「冬は休む」ということがありません。亜熱帯の気候が、シロアリにとって365日快適な環境をつくり出しているからです。しかし、それでも月によって発生のパターンや種類の違いがあり、「このシロアリは何月に注意すべきか」を知っておくことで、早期発見・早期対応につながります。

この記事では、沖縄でシロアリが発生しやすい時期を月別・種類別に整理し、各時期にどんなサインを見るべきかを解説します。


目次

沖縄のシロアリは「オフシーズンなし」が基本

まず大前提として押さえておきたいのが、沖縄には他の都府県のような「シロアリが活動しない季節」がほぼ存在しないという事実です。

シロアリが活動を停止する温度は6℃以下です。ところが沖縄では冬でも最低気温が6℃を下回ることはほとんどなく、月平均気温が最も低い1月でも15℃前後を維持します。加えて年間平均湿度は75〜80%前後と高く、シロアリが好む温度20〜26℃・湿度60%以上という条件を、沖縄は一年のうち300日以上満たしています。

平均気温(那覇)シロアリ活動レベル
1月約16℃中(活動継続)
2月約16℃中(ヤマトシロアリ羽アリ期)
3月約18℃高(ヤマトシロアリ群飛)
4月約21℃高(イエシロアリ活動活発化)
5月約24℃最高(イエシロアリ羽アリ群飛)
6月約27℃最高(梅雨・群飛ピーク)
7月約29℃最高(カンザイシロアリ活発)
8月約29℃最高(カンザイシロアリ)
9月約28℃
10月約25℃
11月約22℃中〜高
12月約18℃中(活動継続)

本土であれば11月〜2月は活動が鈍化しますが、沖縄では冬でも「中レベル」の活動が続きます。これが、沖縄でシロアリ被害が本土の数倍に達する根本的な理由です。


沖縄に生息する3種のシロアリと発生時期

イエシロアリ(沖縄の主役・最も危険)

沖縄のシロアリ被害の約90%以上を占めるのがイエシロアリです。土中に巨大なコロニーを作り、大きいものでは100万匹以上の個体を抱えます。コロニーが大きい分、被害の進行速度も他の種類と比べて段違いに速いのが特徴です。

羽アリの群飛時期:5月下旬〜7月上旬(梅雨時期)

  • 那覇では5月中旬〜6月が最もピーク
  • 夜間に灯りに集まる(窓や玄関周辺に羽アリの死骸が散乱)
  • 1回の群飛で数千〜数万匹の羽アリが飛び立つ
  • 雨上がりの蒸し暑い夜に特に多く発生

この時期に「家の窓や玄関に羽アリが大量に来た」という場合、すでにコロニーが成熟している証拠です。即座に専門業者への相談をおすすめします。

ヤマトシロアリ(本土にも多い標準的な種)

羽アリの群飛時期:2月下旬〜3月(昼間に飛ぶ)

  • 沖縄では2月中旬から群飛が始まることもある
  • 雨上がりの昼間(午前10時〜午後2時頃)に飛ぶのが特徴
  • 黒っぽい体色が目印(イエシロアリの羽アリより色が濃い)
  • コロニー規模は数万匹程度(イエシロアリより小さい)

カンザイシロアリ(輸入木材に紛れ込む外来種)

発生時期:7月〜9月(夏の高温期)

  • 乾燥した木材の内部を加害する(土がなくても生息できる)
  • 「フラスペレット(砂粒状の糞)」が床や家具の上に落ちているのが発見サイン
  • 羽アリは7〜9月の夕方〜夜に飛ぶ

月別・シロアリ発生注意カレンダー(沖縄版)

1月・2月:冬でも油断禁物な時期

本土では「シロアリの冬眠期」とされますが、沖縄ではそうはいきません。1月・2月の沖縄でも、イエシロアリは床下で活動を続けています。この時期は外から見えるサインが少ないため、被害が進行していても気づきにくい期間です。

  • 2月中旬以降、ヤマトシロアリの羽アリが飛び始める
  • 昨年の群飛で新しいコロニーが定着している可能性がある
  • 年明けの大掃除をきっかけに被害を発見するケースが多い

3月:ヤマトシロアリの群飛シーズン開幕

3月は、ヤマトシロアリの羽アリが本格的に飛ぶシーズンです。那覇を中心に、昼間の暖かい時間帯に窓や玄関に羽アリが集まる報告が増えます。昼間に羽アリを見たらヤマトシロアリを疑い、蟻道が新しくできていないか確認してください。

4月・5月:沖縄のシロアリシーズン本番

4月以降は気温が上昇し、沖縄でシロアリの問い合わせが急増する時期です。特に5月は「イエシロアリの群飛前夜」であり、コロニーが活動のピークを迎えます。GW中に実家に帰省して床のきしみや沈みを発見するケースも多くあります。

6月:梅雨時期=イエシロアリ群飛のピーク

6月は沖縄のシロアリシーズンで最も注意が必要な月です。梅雨の高温多湿な環境が、イエシロアリの群飛を最大化します。沖縄でシロアリの問い合わせが最も多いのは、この5〜6月の梅雨時期です。夜間照明に羽アリが集まっていたら緊急レベルと考えてください。

7月・8月:カンザイシロアリに注意

梅雨明け後の7〜8月は、カンザイシロアリの羽アリが夕方に飛び始めます。床下がないマンションでも被害を引き起こすため、輸入家具が多い家は家具の下にフラス(砂粒状の糞)が落ちていないか確認してください。

9月〜11月:台風後は要注意

台風が通過した後の沖縄は、建物のコーキングやひび割れが増えます。これがシロアリの新たな侵入経路になるため、台風シーズン明けは特に注意が必要です。台風後の外壁や基礎のひび割れを補修し、必要であれば次の梅雨シーズンに向けた予防施工を検討してください。

12月:「冬だから大丈夫」が危険なワケ

沖縄の12月は気温が下がるものの、15〜18℃程度を維持します。シロアリの活動は「中レベル」のまま年を越すため、「冬だから今年は大丈夫」という油断が被害を広げることになります。年末の大掃除でシロアリのサインを確認する機会にしてください。


沖縄でシロアリ被害が多い時期に見るべき3つのサイン

サイン1:羽アリの出現

羽アリはシロアリが新しいコロニーを形成するために飛ぶ個体です。家の内外で羽アリを発見したということは、近くにすでに成熟したコロニーが存在していることを意味します。

  • イエシロアリの羽アリ:白っぽい体色・翅が黄色がかっている・夜の灯りに集まる
  • ヤマトシロアリの羽アリ:黒褐色の体色・昼間に飛ぶ
  • 普通のアリの羽アリ:腰がくびれている・翅の前後サイズが異なる

サイン2:蟻道(ぎどう)の発見

蟻道とは、シロアリが土・木くず・排泄物を固めて作るトンネル状の通路です。基礎コンクリートの外壁面、玄関土間の隙間、浴室周辺で見つかりやすいです。蟻道を発見しても絶対に壊さず、写真を撮って専門業者に連絡してください。

サイン3:床のきしみ・沈み

床がきしんだり沈んだりする場合、床下の木材がシロアリに食害されて強度が低下している可能性があります。特に浴室・洗面所・台所周辺など、水回りに近い床のきしみは要注意です。


沖縄でシロアリ被害を防ぐための時期別対策

年間を通じた基本対策

  • 5年ごとの予防施工:薬剤の効果期限に合わせて再施工
  • 定期点検:年1回の専門業者による床下点検
  • 通気確保:床下の換気口を塞がない、湿気を溜めない

梅雨前(3〜4月)の対策

  • 床下・外壁の点検を実施する
  • コーキングの劣化・ひび割れを補修する
  • 蟻道の有無を確認する

梅雨時期(5〜6月)の対策

  • 夜間に羽アリを引き寄せる照明に注意する
  • 羽アリを発見したら即座に業者に連絡する

台風シーズン後(9〜11月)の対策

  • 台風で生じたひび割れを補修する
  • 次の梅雨シーズンに向けた予防施工を検討する

しろあり消防隊の無料点検について

「もしかしてシロアリ?」と思ったらすぐに専門家に確認してもらうことが最善です。しろあり消防隊では、無料の床下点検を実施しています(交通費は別途いただく場合があります)。

予防プラン:88,000円(税込)〜

駆除プラン:154,000円(税込)〜

完全プラン(駆除+予防):198,000円(税込)〜


よくある質問(FAQ)

Q1. 沖縄でシロアリが出やすい月はいつですか?

A. 5〜6月の梅雨時期が最も問い合わせが多く、特にイエシロアリの羽アリが大量に発生します。ただし、沖縄ではオフシーズンがなく、年間を通じて注意が必要です。

Q2. 冬(12〜2月)はシロアリ対策しなくてもいいですか?

A. 沖縄の冬でもシロアリは活動しています。気温が6℃以下にならないため休眠しません。冬でも床下点検や予防施工は有効です。

Q3. 夜に羽アリが窓に集まっているのですが、シロアリですか?

A. 夜間に灯りに集まる羽アリは、イエシロアリである可能性が高いです。体色が白っぽく、翅が黄色がかっている場合は要注意。翌日すぐに専門業者へご相談ください。

Q4. 羽アリが1匹だけ家の中にいました。問題ですか?

A. 1匹でも発見した場合、近くにコロニーが存在している可能性があります。羽アリは新たな巣を作るために飛ぶので、放置は厳禁です。

Q5. 予防施工は何月に行うのがベストですか?

A. 梅雨前の3〜4月に実施するのが効果的です。群飛シーズン前に薬剤を効かせることで、新たなコロニー形成を防ぎます。ただし、沖縄では年間を通じて施工できます。


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沖縄の白蟻駆除・予防施工の詳細は沖縄シロアリ駆除の料金と業者選び料金プラン一覧もご覧ください。

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